introduction : a postscript



「また、撮影やりたいね」

まだ炭酸酸素少女が結成されていなかった頃、ひょんなことがきっかけでドラマの撮影をはじめた7人。
娯楽要素が強かったため、撮影はのんたらりんたら。
そんなこんなで現メンバーで撮った最初の作品「青春はアートである。」が何とか完成。
撮影自体は終わらなかったけど、栗さとー河の編集で完結した。

「今度はもっと、すごいものを作ろう」

そんなわけで、映画制作団体:炭酸酸素少女が結成された。

舞台は、都会郊外の公立高校女子陸上部。
学校でも1番きついとされている部活で、それぞれが何かに向かって走っている。
橋本奈々はそんな中、同級生の倉田涼夏のうしろすがたを追いかけていた。
涼夏の前には、先輩の北村里織がいるが、奈々が見ていたのは涼夏だった。
友達の桂亜美や田中道子、マネージャーの上原ゆりこ、仲の良い人にさえそのことを話したことはなかった。
奈々は黙って涼夏を追いかけ続ける。
やがてふたりは少しずつ変わっていく、ちょっとずつ距離が縮まる。
そこに希望を見出す奈々、やがてそんな状況に転機が訪れて―――
美しい自然の中で、思春期をさまよい続ける少女達の物語。

自分に自信がなく少し暗い印象の主人公橋本奈々は、紗奈菜が演じる。
前作に引き続き主役の続く彼女の演技やいかに。
助演のアウトサイダーな孤高の少女倉田涼夏役には左嶋蒼。
憧れの先輩で、話のキーである北村里織役には竹ノ美夜萌絵。
奈々の友人には、華紗和りえ、芯守光季、倉葉亜紗を配役。

スタッフには総監督、栗さと一河。
脚本は、ネット上などで創作活動をしているうおが手がける。
美術は謎の人、LTSPに依頼。
全ての完成が楽しみなスタッフとなっている。